2011年8月5日(金)「しんぶん赤旗」

佐賀県議会参考人招致

九電社長が知事擁護

やらせメール 武藤県議、結託追及


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(写真)県原子力特別委員会で招致した手前左側の真部利応九電社長をただす武藤明美県議=4日、佐賀県議会

 日本共産党の武藤明美佐賀県議は4日の県議会原子力安全対策特別委員会で、原発再開をもくろんだ「やらせメール」問題などについて、参考人招致した九州電力の真部利応社長をただしました。

 武藤県議は、「メールという方法もある」とのべ、やらせメールを促したとされる古川康県知事と九電のやりとりを追及。真部社長は、古川知事から具体的な要請はなかったと、知事を擁護しました。

 武藤県議は、九電幹部による知事への献金や選挙応援が恒常的に行われていることを指摘。「『九電お抱えの知事』だから、かばっているのではないか」と強調。九電が古川知事の発言を経産省に報告しなかった理由について真部社長は「知事の政治生命にかかわるので、慎重に対応する必要があった」と問題視される発言と認識していたことを認めました。

 武藤県議は、九電が2005年12月の玄海原発3号機のプルサーマル稼働に向けた公開討論会でも、全参加者の半数近くを占める動員を行い、プルサーマルへの賛否を逆転させた悪質性を告発。「『やらせ』を県民に謝罪し、信頼回復に努めるのであればプルサーマル稼働は今すぐ停止すべきだ」と求めました。

 真部社長は、やらせメールが問題となった6月26日の番組説明会(国主催)の企画にかかわった広告代理店の役員に、自ら名を連ねている事実を武藤県議に問われるまで、承知していなかったことを告白。会場からは失笑が漏れました。





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