2011年8月4日(木)「しんぶん赤旗」

広範な協力 合意

ウルグアイとアルゼンチン


 【メキシコ市=菅原啓】アルゼンチンのフェルナンデス大統領とウルグアイのムヒカ大統領は2日、ブエノスアイレスで首脳会談を行い、経済・貿易関係からスポーツ分野まで広範な内容で両国間の協力と統合を進める合意文書に調印しました。

 合意文書には、両国の国境を流れるラプラタ川とウルグアイ川の環境保全と共同開発、液化天然ガス施設の建設、両国を結ぶ交通網の整備、各省庁間の協力などが含まれています。

 注目を集めたのは、サッカーW杯の共同招致です。ウルグアイは1930年に自国で開催した第1回大会の優勝国。その100周年にあたる2030年のW杯をアルゼンチンと共同開催することを提起し、両国共同の招致委員会を設立することで合意しました。

 両国は、ウルグアイが国境河川の自国河岸にパルプ工場建設を計画したことをきっかけに2003年以降対立が続いてきましたが、昨年4月、この問題を解決する方向で合意。それ以後、両国関係は急速に発展しつつあります。

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