2011年8月2日(火)「しんぶん赤旗」

“今も不当調査続く”

自衛隊国民監視訴訟 原告が証言

仙台地裁


 東日本大震災で延期されていた自衛隊情報保全隊の国民監視中止を求める訴訟の第20回口頭弁論が1日、仙台地方裁判所でありました。2回目の証人尋問が実施され、原告の小沢和悦大崎市議、松井美子大河原町議、シンガー・ソングライターの苫米地サトロ氏の3人が証言しました。

 小沢市議は「自衛隊のイラク派遣に反対する意見書」を全会一致で可決した旧古川市議会(大崎市議会)が監視されていたことについて、「全会一致」「紹介議員」などは傍聴しただけでは分からず、保全隊が独自の調査をしていたことを証言しました。

 町主催の成人式で新婦人会員として新成人に憲法9条を記載したチラシを配布した宣伝を監視された松井町議は「最近の成人式宣伝でも、カメラを構えて私たちを撮影する不審な人がいた」と証言。今も監視が継続していることを明らかにしました。

 亘理町のショッピングセンターで自衛隊イラク派兵反対署名を歌いながら訴え、監視された苫米地氏は「震災の時、自衛隊には大変お世話になって感謝している。人を傷つける活動や国民監視などせず、災害救援活動に専念してほしい」と訴えました。

 次回は11月14日午後4時から。最終弁論の後、結審の予定です。





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