2011年7月24日(日)「しんぶん赤旗」
シリア 百数十万人デモ
政府弾圧に全国で抗議
【カイロ=伴安弘】シリアの主要都市で22日、政府のデモ弾圧に抗議するデモが行われ、人権団体によると、全土で百数十万人が参加しました。
シリアの人権団体「シリア人権監視所」によると、抗議デモには中部のハマで65万人以上、東部のデイルエゾルで55万人以上が参加。また、第2の都市アレッポ、第3の都市ホムス、南部のスウエウェイダ、北西部イディブ州の各都市などでもデモがありました。
この日もデモに対し治安部隊が実弾や催涙ガス弾を発射したとされ、アレッポとホムスで、それぞれデモ参加者の少なくとも1人が死亡しました。
ホムスでは16日以来、大規模なデモが起きており、少なくとも50人が殺害されています。
首都ダマスカスは、軍による厳戒態勢に置かれ、バリケードや検問所が設置され、一部の地区は完全に封鎖されていると伝えられています。
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