2011年7月24日(日)「しんぶん赤旗」

ノルウェー連続テロ

極右 爆弾・乱射 92人死亡


 【ロンドン=小玉純一】ノルウェーの首都オスロ北西部のウトヤ島で開かれていた連立与党・労働党の青年部集会で22日、男が銃を乱射し、警察当局の発表によると少なくとも85人が死亡しました。この事件の直前には、オスロ中心部の政府庁舎付近で大規模な爆弾テロが起き、7人が死亡しました。

 警察当局者は「爆弾テロと乱射事件に関連があると信じる十分な理由がある」と指摘し、連続テロと断定しました。

 ウトヤ島での集会の参加者の多くは14〜19歳の青少年でした。目撃者の証言によると、爆弾テロの直後に警察官の格好をした男が自動小銃と拳銃を乱射したといいます。

 警察当局は男の身柄を確保。同島で複数の爆発物を発見したことを明らかにしました。

 地元メディアの報道によると男は、32歳のノルウェー人で、東部の極右団体に所属しているといいます。共犯者の有無や動機は不明です。

 ストルテンベルグ首相は同日、「罪のない若者、市民に対する卑劣な攻撃だ」と非難。「(テロで)私たちの民主主義、よりよい世界に向けた貢献を壊すことはできない」と表明しました。

 いずれの事件でも病院に運ばれた日本人はいないといいます。

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