2011年7月10日(日)「しんぶん赤旗」

日亜化学の偽装請負裁判

組合員が勝利和解

徳島地裁


 全日本金属情報機器労働組合(JMIU)組合員が日亜化学工業(徳島県阿南市)の「偽装請負」を告発し直接雇用を求めていた裁判(徳島地裁)で8日、和解が成立しました。日亜側が解決金を支払うというものです。

 和解後の会見でJMIUの生熊茂実委員長は「職場で働くことにはならなかったが、金銭補償の解決に至りました」「一定の社会的責任を果たさせたものと考えています」と談話を寄せました。

 JMIU日亜分会の組合員(27)は「長いたたかいで、お金も仕事もなくなり、現在はみんなが別の仕事をしています。一番良い解決の仕方だったと思います」と話します。

 日亜は2006年11月、偽装請負の是正策として「請負労働者を直接雇用する」などを徳島県の仲介でJMIUと合意。日亜はその後「合意はなかった」と主張し、県労働委員会での争いを経て09年12月から本裁判がたたかわれていました。





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