2011年7月9日(土)「しんぶん赤旗」

国公法弾圧2事件の学習会

最高裁で無罪判決を


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(写真)決意表明する堀越さん(壇上中央)と宇治橋さん(その右)=8日、東京都文京区

 休日に「しんぶん赤旗」号外を配布した国家公務員が国家公務員法と人事院規則に違反するとして逮捕、起訴された国公法弾圧堀越事件と世田谷国公法弾圧事件で、最高裁で違憲・無罪判決を勝ち取るための学習会が8日、東京都文京区の全労連会館で開かれ、123人が参加しました。主催は、国公法弾圧2事件の勝利めざし、公務員の政治的・市民的権利をかちとる共闘会議。

 立命館大学の大久保史郎教授が講演。裁判の意義は(1)憲法の市民的・政治的自由を守り、国民がいいたいことをいえる社会をつくる(2)国家公務員の政治的自由に対する制限をなくし、公正な公務員制度をつくる(3)最高裁に国公法の違憲性を判断させ、本来の役割を果たさせる―ことだとのべました。

 堀越事件の堀越明男さんは「(国公法を合憲とした)猿払判決から30年以上たち、国民の法意識も変わっている。世界標準にかなう判決を勝ち取るため、みなさんとともに頑張りたい」と表明。世田谷事件の宇治橋眞一さんは「私が有罪になるわけにはいかない。国公法の適用違憲ではなく、法令の違憲と無罪を勝ち取るため、みなさんとともに早く(違憲無罪を求める)20万署名を積み上げたい」と決意をのべました。

 両事件の弁護団の石崎和彦弁護士は、住居侵入罪で弾圧した葛飾ビラ配布弾圧事件などと異なり、国公法2事件は行政の公正な運営に国公法の罰則規定が必要かどうかが問われており、このことを国民に知らせれば勝利できると強調しました。





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