2011年7月9日(土)「しんぶん赤旗」

「泊」廃炉求め提訴へ

北海道 千人規模「原発は危険」


 東京電力福島第1原発事故で、北海道電力泊原発(北海道泊村)の危険性が証明されたとして、北海道の弁護士らが7日、北海道電力を相手に泊原発の廃炉を求める訴訟を10月末までに札幌地裁に起こすと発表しました。1000人規模の住民原告団結成を目指しており、今夏に道内各地を回って訴訟への参加を呼び掛けます。

 原告団の母体組織となる「泊原発の廃炉をめざす会」の発足集会が同日、札幌市で開かれ、呼び掛け人の市川守弘弁護士が明らかにしました。市川弁護士は「北海道に住む私たちが今するべきことは、泊原発の危険性を訴え、一日も早く泊原発を完全な廃炉にすることだ」と訴えました。

 泊原発は1〜3号機のうち2号機と3号機が現在稼働しています。2号機は8月に定期点検入りを予定。3号機は3月7日に試運転を始め、当初4月上旬に営業運転を再開する予定でした。しかし、北海道電力が申請をせず国の最終点検を受けていないため、フル稼働で送電し事実上営業運転と同じ状態でありながら、営業運転ではなく試運転を続けているという異例の状況が続いています。

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