2011年7月5日(火)「しんぶん赤旗」

第3回中央委員会総会について

2011年7月4日 日本共産党中央委員会書記局


 一、日本共産党第3回中央委員会総会は、3、4の両日、党本部で開かれた。

 一、総会では志位和夫委員長が幹部会報告をおこなった。報告は、第一に、大震災・原発問題が日本の政治のあり方の根本を問うものになっていることを明らかにした上で、この問題に取り組んできた日本共産党の姿勢と、「二大政党」の対応ぶりを、それぞれ詳述した。第二に報告は、日本の前途を切り開く各分野の国民的闘争にふれ、被災者支援と復興のたたかいの重要点をのべるとともに、「原発からのすみやかな撤退」を国民的世論にする一大闘争をよびかけ、原発撤退の「提言」の基本点とその意義を深く解明した。それぞれのたたかいの綱領的位置づけを明確にした。さらに、消費税増税や社会保障切り捨て反対など国民生活を守る各分野のたたかい、平和を守るたたかいなどについてのべた。

 いっせい地方選挙の教訓について報告は、全国の党組織の総括と教訓に学び、「自力の不足」の問題と2中総で提起した「結びつきを生かし広げることを軸とした選挙活動」の問題をとくに重要な教訓として強調した。また、中間地方選挙、震災で延期された東北3県の選挙へのとりくみ、また総選挙勝利への準備についてのべた。

 報告の第四の柱は、来年7月15日の「党創立90周年をめざす、党員拡大を中心とした党勢拡大大運動」の提案である。報告はその意義を、(1)「二大政党」の行き詰まりがあらわになり、日本の政治が大きく変わろうとしている情勢とのかかわり、(2)12年間の国政選挙での後退・停滞を打開し、党勢拡大と選挙での前進の「好循環」をつくりだす、(3)国際的にも誇るべき高みに達している党綱領にふさわしい党組織をつくる、(4)党員拡大を中心的に進めてこそ、党のあらゆる分野での活動の発展を支えることができる――の四つの角度から強調した。そして、「支部が主役」のとりくみ、国民各層でのたたかいの前進、読者拡大への独自の努力、「綱領・古典の連続教室」、「綱領を語り日本の前途を語り合う大運動」との連動など、「大運動」成功へのとりくみの重要点を解明した。

 一、2日目の冒頭、岩井鐵也常任幹部会委員・機関紙活動局長が、「『しんぶん赤旗』日刊紙発行の危機打開のために――全党の同志のみなさんに訴えます」について提案し、説明した。この提案・説明に限って9人が討論し、質問応答もおこなった。

 一、総会では、初日に22人、2日目に29人が幹部会報告について討論した。2日目の討論は、日刊紙発行の危機打開についての提案も踏まえておこなわれた。

 一、討論の後、志位委員長が結語をのべた。結語は、討論を通じて、大震災と原発事故の危機のなかで日本共産党の存在意義が浮き彫りになった総会だったと概括し、原発問題では、全国の無数のたたかいがいま大きな力を発揮していることを強調した。「党勢拡大大運動」の提起にかんして結語は、これを進める上での大事な点として、幹部会報告全体の構成の特徴、いっせい地方選挙の教訓との関係、2中総決定にもとづく党員拡大の努力や実態のない党員の問題の解決の意義、青年・学生のなかでの先駆的なとりくみ、職場のなかでの党員拡大の基本的なあり方、日刊紙の危機打開問題などを解明した。

 一、総会は、日刊紙問題での訴えを確認した後、幹部会報告と結語を全員一致で採択し、中央役員全体が3中総決定の全党徹底と「党勢拡大大運動」の先頭に立って奮闘することを誓い合って閉会した。





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