2011年7月3日(日)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 かけ声も威勢よく福島産サクランボを売る男性は、もう汗まみれ。「原発ゼロをめざす7・2緊急行動」の会場に入ると、昼前からあちこちに人だかりができていました▼放射線の人体への影響を解説する全日本民医連のテントで、新しい言葉を教わりました。「冷静な不安」。放射能への不安を忘れてはいけないが、同時に、どれほど危険か冷静にみきわめよう▼そういえば、「理性的な怒り」という言葉も聞きます。いったん放出されると、抑えられない放射性物質。理不尽な現実だが理性をもって怒り、原発事故の根を絶つ道を探ろう。そんな意味でしょうか▼全日本教職員組合のテントで、「福島県立高教組」6月15日号にのる「30キロ圏からの報告」を読みました。筆者は組合の相双支部長、山本富士夫さん。かつてコメ減反が始まったとき、山本さんの伯父さんが怒ったとか。「神武創業以来初めてだ」。「史上初」を、戦前の教育を受けた人なりに表現しました▼いま「神武創業」だらけ。耕作はすべて中止され、ウドの大木ならぬアスパラの木も伸びる。本番の集会が始まると、“雪の中で野宿し避難した”など被災者の訴えが、人々の胸をつきました▼生後7カ月のわが子を胸に抱える女性が行進していました。親子の脱原発行進は3回目、といいます。「放射能はいらない」の唱和のたびに、愛児をもちあげる。赤ちゃんもうれしそうに、にっこり。「理性的な怒り」の結論は、やはり「原発ゼロ」です。この子たちの未来のために。





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