2011年7月2日(土)「しんぶん赤旗」

国会空転 民と自公に責任

与野党国対委員長会談 穀田氏が批判


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(写真)与野党国対委員長会談。左は穀田恵二国対委員長=1日、国会内

 国会の空転打開にむけた与野党国対委員長会談が1日、国会内で開かれました。

 民主党の安住淳国対委員長は、5日と6日に衆参の予算委員会で菅直人首相が出席する集中審議をそれぞれ行い、7日に原子力損害賠償支援機構法案を衆院本会議で審議入りさせることなどを提案。また、2次補正予算案を15日に提出し同日に本会議、19日から予算委員会で本格的な質疑を始めたいと表明しました。自民、公明は持ち帰ると答えましたが、来週から国会審議が再開される方向となりました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は、会期延長と前後してから2週間近くも空転が続いていることは許されず、速やかに審議を始めるべきだと表明。会期延長や自民党参院議員の総務政務官任命で、民主、自公が政争を繰り広げていることについて、「被災地置き去り、被災者の窮状そっちのけの政局、政争だ。国会空転は両方に責任がある」と批判しました。

 その上で、「2週間も国会を空転させておいて、まともな審議もせずに補正予算や各法案を処理することはあってはならない」と指摘。原賠機構法案や2次補正予算案に盛り込むべき中身、原発再稼働問題などについて「十分な審議を行い、国会としての責任を果たさないといけない」と主張しました。

 さらに穀田氏は、日本共産党が延長国会でやってはならないと指摘していた「税と社会保障の一体改革」と称しての消費税増税が打ち出された問題で、「国会を空転させておいて、こういうことは進めるというのは全く許しがたい」と批判しました。





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