2011年7月1日(金)「しんぶん赤旗」

辺野古「移設」の日米合意

「不可能」と沖縄県知事

党県議質問


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(写真)代表質問する前田県議=30日、沖縄県議会

 沖縄県宜野湾市の米海兵隊普天間基地を名護市辺野古に「移設」し、V字形滑走路の新基地を建設するとした日米合意(2プラス2)について、仲井真弘多知事は30日の県議会本会議で「地元の理解を得られない『移設』案の実現は事実上不可能だ」と述べ、改めて反対の姿勢を示しました。日本共産党の前田政明県議の代表質問に答えたものです。

 仲井真知事は、普天間基地の米空軍嘉手納基地(嘉手納町、北谷町、沖縄市)への統合案も「嘉手納周辺市町村は現在でも過重な基地負担を強いられており、さらに負担が増加するような案は断じて受け入れることはできない」と明確に拒否。国頭(くにがみ)村安波区への「移設」案にも反対の立場を明らかにしました。

 垂直離着陸機MV22オスプレイの配備については「県民は強い不安を感じており、十分な説明がされない以上、配備には反対」(又吉進知事公室長)と答弁しました。

 前田県議は、日米合意は「新基地に反対する県民を愚弄(ぐろう)するもの」と批判。普天間基地の閉鎖・撤去は「県民が願う『基地のない平和な沖縄』を実現するうえで待ったなし」と、無条件撤去を強く求めました。





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