2011年6月29日(水)「しんぶん赤旗」
馬毛島移転に抗議文
米軍機訓練 地元協議会、国に提出
21日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)共同文書で、米軍の空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転候補地として馬毛島(鹿児島県西之表市)が明記された問題で、地元1市3町でつくる「米軍基地等馬毛島移設問題対策協議会」は28日、防衛省を訪ね、抗議文を提出し、共同文書からの馬毛島の削除を求めました。
抗議文では「これまで、当協議会では幾度にもわたり、防衛省を訪問し、米軍基地の一部移転やFCLP施設移転について、強く反対の申し入れを行ってきた」と強調。「地元の意見を無視した今回の日米共同文書内容は、大変遺憾であり、絶対に許すことができない」と「断固反対の意思」を示しています。
抗議文を受け取った小川勝也防衛副大臣は「地元の意向はよくわかりました」と述べたものの、具体的な説明・回答はなかったといいます。
防衛省側は近く地元に説明する意向を示しています。同協議会は説明を受けるとしていますが、「長年にわたって反対表明をしてきた。そのことはなんら変わることはない。断じて容認できない」(同協議会会長の長野力・西之表市長)との姿勢です。
また、鹿児島県議会も同日、馬毛島への米軍訓練移転反対の意見書を全会一致で可決しました。
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