2011年6月27日(月)「しんぶん赤旗」
自治体に働く女性の全国交流会
正規と非正規が手つなぎ
岡山
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「つなげる ひろげる 未来は変わる」をスローガンに、第31回自治体に働く女性の全国交流会が25、26の両日、岡山県倉敷市で開かれ、のべ800人が参加しました。
自治労連女性部の川喜田まり子書記長は基調報告で「正規と非正規の労働者が手をつなぎ、住民のいのちとくらしを守れる仕事を」と呼びかけました。
ジャーナリストで和光大学教授の竹信三恵子さんが「非正規差別が公務を壊す〜官製ワーキングプアと女性たち」と題して講演しました。
九つの分科会と講座が開かれ、第6分科会「非正規職員の交流会」では、全国から集まった非正規職員が次々に発言しました。
児童相談所などでの相談業務に嘱託で働く京都こうむ公共一般労組の女性は「一人暮らしで年収150万円。生活保護相談窓口で試算してもらったら、月3万から3万5千円保護費が出せるといわれた」とのべ、国際労働機関(ILO)への要請団に加わった経験を語りました。
埼玉県富士見市の非正規雇用の保育士の女性は、労組保育支部が組合員を増やしながら、「組合員も組合員でない人も市との交渉に出て生の声を届けた」とのべ、非正規職員の産前産後休暇や忌引を制度化させたことなどを紹介しました。
岡山市職労の正規職員の保育士は「市立保育園の保育士は正規が約500人、非正規300人を超えている。みなさんの経験を聞き、非正規職員の組合をつくって待遇を改善したい」と発言しました。
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