2011年6月12日(日)「しんぶん赤旗」

細かな測定・汚染土除去…

自治体は取り組み早く

CS番組 放射能対策で小池政策委員長主張


 日本共産党の小池晃政策委員長は10日放映のCSテレビ朝日ニュースターの「ニュースの深層」に出演し、福島第1原発事故に伴う高い放射線量が都内など首都圏でも検出されている問題について問われ、被ばくによる影響を少しでも減らすために行政は早急に取り組むべきだと主張しました。

共産都議団調査を紹介

 キャスターの辻広雅文氏が、日本共産党都議団が実施した放射線量測定調査の結果に言及。これに東京都が動かされ、測定調査に着手することになったことを紹介しました。

 小池氏は、東京23区の東部を中心に放射線量が年間換算で1ミリシーベルトを超える地域があり、葛飾区では最高で3ミリシーベルトを超える地点もあるなど、「風や雲の流れによって、かなりの放射性物質の降下があったのではないか」との見方を提示。公園の草むらや砂場などは放射性物質が残留しやすく、子どもが集まる場所ほど放射線量が高くなっている可能性があると指摘しました。

 対策を問われた小池氏は、きめ細かい放射線量の測定や、線量が高い場所の土の除去など、「やるべきことははっきりしている」と述べ、国の対応は極めて遅いと批判。「自治体も国の指示を待たずに率先してとりくむべきだ」と強調しました。

 また、全学校への放射線測定器の配布などを「緊急に予算をつけてやるべきだ」として、行政や学校に働きかける運動を提起。放射線の危険は科学的に理解すべきだと述べつつ、被ばく線量が低くても健康への影響はあるが、低いほどがんの発症や遺伝的影響が出る確率も低くなるとして、「少しでも放射線を浴びないように努力することが大事だし、行政はそのために全力をつくすべきだ」と、医師としての知見を交えて指摘しました。

 小池氏は、原発事故の収束に全力をあげるべきだと述べつつ、「子どもたちの未来を考えれば、こういう苦しみを与える原発からの撤退をという声を、お母さんたちと一緒にあげていきたい」と訴えました。





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