2011年6月10日(金)「しんぶん赤旗」

防衛省の「オスプレイ 安全・静か」

根拠はネット情報だけ


 沖縄防衛局が米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの配備を2012年に開始するとの米側情報を6日に沖縄県などに通知した際、同機と交代するCH46中型ヘリと比較して「より安全、より静か」とした根拠について米側から情報を得ておらず、インターネット上で公開された情報しかないことが明らかになりました。

 防衛省が8日、沖縄県選出の国会議員を対象にした説明会で明かしました。同省の担当者は「米側がホームページなどでオープンにした情報を収集している」とした上で、「米側からの情報提供も求める」と述べました。

 また、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が、昨年4月にオスプレイがアフガニスタンで墜落した問題で米側から説明を受けているかただしたところ、担当者は「受けていない」と答えました。

 防衛省担当者は、通知先は沖縄県に加えて宜野湾市、北中城村、北谷町、名護市、宜野座村、東村、国頭村、伊江村、金武町、恩納村、うるま市であると説明しました。日米両政府が、沖縄本島中部・北部の広範囲でオスプレイの運用を想定していることがうかがえます。





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