2011年6月7日(火)「しんぶん赤旗」
来年にオスプレイ(垂直離着陸機)配備
沖縄防衛局が正式通知
沖縄防衛局は6日、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備されているCH46中型ヘリに代えて、最新鋭の垂直離着陸機MV22オスプレイを2012年以降、沖縄に配備することを宜野湾市など関係自治体に通知しました。政府による正式な通知は初めてです。通知によると、「正確な配備時期に関する最終的な決定はなされていない」ものの、「2012年の遅く」からCH46との交代が始まるとしています。
また、米側は「CH46と比較した場合、MV22はより安全で、一般的により静かで、相当に能力が高い」と説明しているといいます。オスプレイの開発段階で墜落事故が相次いで多数の死傷者が出たことや、米政府監査院(GAO)から任務遂行能力に重大な欠陥があると指摘されていることを意識した説明とみられます。
米海兵隊はこれまで、毎年公表する「海兵航空計画」で沖縄配備を明示してきました。しかし、日本政府は「米側から正式な通知がない」として事実関係の確認を拒む一方、1990年代後半からオスプレイ配備に関する非公式協議を米側と行ってきました。
沖縄配備がいよいよ来年に迫る段階での配備通知は、沖縄県民へのだまし討ちです。宜野湾市や普天間基地「移設」先とされる名護市や沖縄県当局もMV22の配備は容認しない姿勢です。
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