2011年6月4日(土)「しんぶん赤旗」

復興へ保育の役割は

山形 全国保育研究集会開く


 第50回全国保育問題研究集会の開会集会が3日、山形市の山形市民会館で開かれました。今年のテーマは「全国保育問題研究集会50年の歴史に学び すべての子どもたちが大切にされる保育の創造」。東日本大震災を受け、地域の復興で保育園が果たす役割を考えます。

 基調提案を行った全国保育団体連絡会の大宮勇雄会長は、国が「保育新システム」の導入を狙っていることを明らかにし、「保育を商品化する“新システム”ではなく、公的責任によってすべての子どもたちに保育を保証するために力を合わせよう」と述べました。

 塩釜あゆみ保育園の小幡正子さんが被災地の子どもたちの様子や保育活動について語り、「新システムでは子どもたちや職員をまもれない」と訴えました。

 シンポジウムでは、石巻なかよし保育園(宮城県石巻市)の大橋巳津子さんが被災地での現状を報告。パネリストが「戦後焼け跡の中からの復興」、「伊勢湾台風の被災地での保育」、「阪神・淡路大震災からの復興」についてそれぞれ語りました。

 会場では、宮城県亘理町の被災状況、保育現場の現状を伝えるパネル展示が行われました。





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