2011年6月3日(金)「しんぶん赤旗」

マレーシア戦略国際問題研究所主催会議

緒方副委員長が出席

参加者らと交流・懇談


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(写真)9年ぶりにジャウハル所長(左)と再会した緒方氏=5月30日、クアラルンプール(面川誠撮影)

 【クアラルンプール=面川誠】当地で5月30日から6月1日まで、マレーシア戦略国際問題研究所(ISIS)主催の第25回「アジア・太平洋ラウンドテーブル」が開かれました。東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国、欧米、日本、中国の研究者、政府高官ら約350人が参加。日本共産党から緒方靖夫副委員長が参加しました。

 1日目にASEAN議長国インドネシアのマルティ外相を迎えて行われた昼食講演の部で、数人の発言者の中で緒方氏が意見を表明。5月下旬にインドネシアで開かれた非同盟諸国外相会議にゲスト参加したこと、8年ぶりの訪問で同国の存在感を感じたこと、2003年(クアラルンプール)と2009年(エジプト・シャルムエルシェイク)の非同盟首脳会議にも参加したので、非同盟運動の今日的な発展が理解できたことなどを述べました。また、非同盟運動がASEANとアジアとの関連でも重要な意義と役割を持っていると指摘しました。

 これに対して同外相は、重要な観点が表明されたと前置きして、非同盟会議の概要を説明し、重要な成果を収めたとの評価を述べるとともに、ASEANにとっても、掲げる理念と機構の両面で重要だと強調しました。

 また、緒方氏は会議主催者のジャウハルISIS所長と懇談。9年ぶりのラウンドテーブル参加の感想として、会議のテーマの変化が大きな情勢の変化を示していると述べるとともに、アジア情勢などについて意見交換しました。

 同所長は、1999年に不破哲三委員長(当時)を団長とする日本共産党代表団が初めてマレーシアを訪問した際に不破氏と会談した思い出を語り、日本共産党とマレーシアの交流がさまざまに発展していることを喜んでいると語りました。

 緒方氏は旧知の政治家や研究者らをふくめ多くの参加者と交流・懇談しました。03年にマレーシアで行われた非同盟首脳会議とイスラム諸国会議機構(OIC)首脳会議を切り盛りしたサイドハミド外相(当時、現国土公共交通委員長)との懇談では、マレーシアの外交での苦労話に話題が及びました。

 インドネシアの国連大使などを務めたハジム氏(東南アジア研究センター理事長)は、「マルティ外相が入省したとき私の部下だった」という秘話も披露。現職、元職の政治家、外交官、研究者が准政府系の会議として自由な意見交換の場にふさわしい懇談が行われました。





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