2011年5月27日(金)「しんぶん赤旗」

OECDでの首相演説 「安全神話」に無反省

志位氏批判

原発依存を続けるもの


 26日の会見で記者団から菅直人首相のエネルギー政策「見直し」発言について問われた日本共産党の志位和夫委員長は、「この間の首相の発言には大きな問題を感じている」と指摘しました。

 志位氏は、首相がこの間の党首会談でエネルギー基本計画の「白紙からの見直し」を発言したのは変化だが、26日の経済協力開発機構(OECD)での演説では、二つの問題を感じたと話しました。

 一つは、「安全神話」に対する反省がないことです。

 志位氏は、「福島原発の事故は『安全神話』につかってきた政治がもたらした人災だという反省が欠如している」と述べました。

 もう一つは、原発依存から抜け出す立場がないことです。

 志位氏は、首相がOECDでの演説で、これまでの「原子力エネルギー」と「化石エネルギー」という「二つの柱」に加え「自然エネルギー」と「省エネルギー」を育てて4本柱でいくと述べたことに言及。「これは将来にわたって原発依存を続けるということであり、これではいけない。私たちは、原発からの撤退を政治的・戦略的に決断すべきだと強く求めていきたい」と述べました。





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