2011年5月26日(木)「しんぶん赤旗」

つながり広げ救援を

被災県発言 新婦人が全国会議


 新日本婦人の会(新婦人)は25日、「東日本大震災救援・復興、第25回全国大会成功めざす全国会議」を東京都内で開きました。「憲法に基づいた震災復興と原発ゼロを実現しよう」「震災に強い街づくりをめざし、要求実現の仲間づくりを」と被災3県の代表の発言や、全国の取り組みを交流しました。


 高田公子会長は「被災者の救援活動を息長く続け、原発はもう嫌だという声に応え、安心して暮らせる未来をつくっていきましょう」とあいさつしました。

 報告にたった米山淳子事務局長は、「憲法に基づいた震災復興・防災福祉のため、新婦人のつながりを広げよう」とよびかけました。

 岩手県本部の渋谷靖子会長は、震災発生から2カ月以上がすぎた今なお、食事や入浴、プライバシーの確保が不十分な避難所が多くあるなど、被災地の過酷な現状を報告しました。「仮設住宅で困難な暮らしを余儀なくされても、前向きに交流をもち地域とのつながりを大切にする会員もいます。苦しい今だからこそ新婦人のつながりが頼りにされます」と語りました。

 宮城県本部の佐々木ゆきえ事務局長は、壊滅的な津波被害を受けた石巻市では、2カ月たっても活動を再開できていない班があると話しました。山形県の会員から届けられた絵手紙をつくるための顔彩と筆、はがきなどを届けると喜ばれたといいます。「被災した会員に少しでも元気になってもらって活動の再開につなげてほしい」と語りました。

 福島県本部の村上裕美事務局長は、新婦人のお見舞いに寄せられた会員からの感謝の手紙を紹介。この会員は福島第1原発事故で家族が離れ離れになってしまいました。「原発は幸せな家族をばらばらにする。原発事故の一刻も早い収束と、県内すべての原子炉廃止の実現のため女性のつながりを広げよう」と訴えました。





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