2011年5月21日(土)「しんぶん赤旗」

社保・厚生病院の復旧を

衆院委で高橋氏 国の支援求める


 日本共産党の高橋ちづ子議員は20日の衆院厚生労働委員会で、東日本大震災で被災しながらも住民を守る役割を発揮した社会保険病院や厚生年金病院についてとりあげました。

 仙台市の社会保険病院や厚生年金病院を視察した高橋氏は、壁のひび割れや柱の破損などの被害状況を紹介。病院の復旧費用に対する国庫補助(民間病院2分の1。公立病院3分の2)をあげ、社会保険病院なども支援するよう求めました。

 社会保険病院や厚生年金病院は現在、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)が保有していますが、同機構の設置期限は2012年9月までです。

 厚労省の大谷泰夫医政局長は、国立病院機構と同様にRFOが直接的に責任を持つと述べました。

 高橋氏は、仙台社会保険病院はライフラインが途絶えた中、被災翌日の午後には給水車を使って人工透析を再開し、県内36施設から最大で1日500人以上の透析患者を受け入れたこと、東北厚生年金病院では住民1600人の避難を受け入れたことを紹介。「地域から必要とされ特色ある医療を提供している病院の役割が発揮された」と強調し、病院存続のための方策を求めました。

 細川律夫厚労相は、「被害を受けながら関係者が努力していただき感謝している。存在意義を強く感じている」と答弁。「地域医療を確保して、病院の安定的な運営を図るために新たな受け皿が必要だ」として、病院存続のための法案を検討することを明らかにしました。





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