2011年5月21日(土)「しんぶん赤旗」

嘉手納基地 米軍、無通告で降下訓練

前田県議 「沖縄県民への挑戦」


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(写真)地元自治体への通告もなく、不当に強行された米軍のパラシュート降下訓練=20日、嘉手納基地(目撃した市民提供)

 沖縄県の米空軍嘉手納基地(嘉手納町、沖縄市、北谷町)で20日、米軍が事前通告なしのパラシュート降下訓練を強行しました。

 目撃者によると、午後2時半から約1時間かけて、同基地の上空約1200メートルを飛行する米海兵隊輸送機CH46ヘリから3回に分けて、米空軍救難隊員25人がパラシュートで降下したといいます。

 現場に急行し、目撃者から話を聞いた日本共産党の前田政明県議・党県副委員長は、「県民に対する挑戦であり、断じて許されるものではない。米軍の横暴と、それを容認する対米追随の日本政府に厳重に抗議し、訓練の禁止を強く求めたい」と述べました。

 嘉手納町議会基地対策特別委員会の田仲康栄委員長(日本共産党)は、「米海兵隊普天間基地の嘉手納統合案が持ち上がり、県民の怒りが鬱積(うっせき)する最中に危険極まりない訓練を秘密裏に強行するのは許せない」と批判しています。

 米軍の声明によると、訓練場の伊江島補助飛行場の天候が理由ではなく、同島で計画されていた訓練の41%しか達成されておらず、「中止となった任務の補完」のために同基地を使用したなどと説明しています。





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