2011年4月22日(金)「しんぶん赤旗」

デモ参加者846人殺害

調査委が公式報告書

エジプト


 【カイロ=伴安弘】エジプトのムバラク政権退陣を求めたデモに対する治安機関の対応について、政府任命の判事らによる調査委員会は19日、1月25日から2月11日の18日間に、846人が殺害されたとする公式の報告書を発表しました。報告書は警察当局が過度の実力を行使したと断じています。

 報告書によると、846人の死者のほか6000人が負傷しました。これまでの発表による死者の数は380人でした。死亡したデモ参加者らは胸や頭部を撃たれたり、警察の車でひき殺された例もありました。報告書では、警官26人の死亡も確認されました。

 報告書は、デモ隊への「実弾の使用について内務省から命令があった」としています。当時のアドリ内相と内務省高官はすでにデモ参加者殺害の容疑で起訴されています。ムバラク前大統領も調査の対象になっていますが、同氏はこの容疑を否定しています。





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