2011年4月21日(木)「しんぶん赤旗」

キューバ

新経済路線を承認

カストロ氏 全役職から引退

共産党大会閉幕


 【ハバナ=菅原啓】16日から当地で開催されていたキューバ共産党第6回大会は19日、経済モデルの刷新など大会決定を遂行する新指導部を選出して閉幕しました。党創立以来第1書記を務めてきたフィデル・カストロ氏は閉会総会にのみ出席し、今回の大会で一切の役職から退きました。

 大会は18日、非効率な経済運営などを是正する新たな経済モデルの方向を示した新路線文書「経済社会政策路線案」を採択。同路線は、経済の計画性を基本にしながら、「市場」の機能も活用する方針を示しています。

 新路線文書は約300項目からなり、過度に集中した中央指令型の経済運営の是正、国営部門の過剰労働者の整理と再配置、「平等主義」や補助金・配給制度の段階的廃止、自営業や協同組合など非国営部門の奨励などが含まれています。

 閉会総会では、115人の中央委員、15人の政治局員が発表されました。ラウル・カストロ国家評議会議長は、フィデル・カストロ前議長に代わって中央委員会第1書記に就任。第2書記には、マチャド国家評議会第1副議長が選出されました。

 閉会あいさつの中で、ラウル・カストロ議長は、「社会主義を擁護し、維持し、ひきつづき完成させる。そして、けっして資本主義体制には戻らせない」と決意を明らかにしました。





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