2011年4月16日(土)「しんぶん赤旗」
リビア即時停戦実現へ結束
国連・アラブ連盟・EU会合
【カイロ=伴安弘】国連、アラブ連盟、欧州連合(EU)の代表は14日、エジプトの首都カイロにあるアラブ連盟本部でリビア情勢についての会議を開き、カダフィ政権に対し、都市部から部隊を撤退させ、即時停戦に応じるよう求めました。
会議の冒頭、アラブ連盟のムーサ事務局長が発言。カダフィ政権による民間人への攻撃を非難し、「自国民への砲撃は許されない」「これは人権侵害だ」と強調し、事態の早期収拾に向け、国際社会の一致した対応を呼び掛けました。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は▽停戦の合意と履行▽人道的支援の実施▽リビアの将来についての対話の開始―の3点の必要性を指摘しました。また、EUのアシュトン外交安全保障上級代表(外相)は「カダフィ大佐は即時退陣すべきだ」と強調しました。
会議後、ムーサ氏は記者団に、リビア情勢は「きわめて深刻だ」と述べ、「われわれは、停戦を実現することによって政治解決を図りたい」と述べました。会議は、国連のハティーブ特使を近くリビアに派遣し、カダフィ政権側との交渉に当たることで一致しました。
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