2011年4月10日(日)「しんぶん赤旗」

市田書記局長、兵庫・大阪・京都駆ける


 「原発依存からの脱却、災害から住民の命を守る政治の実現を」―。日本共産党の市田忠義書記局長は9日、兵庫、大阪、京都各地を駆け回り13カ所で訴えました。聴衆は「がんばれー!」の力強い歓声と大きな手振りで応えました。

 市田氏は神戸市で、「阪神・淡路大震災の記憶が今も生々しい兵庫県の災害対策はどうなっているか」と問いかけ、人口10万人あたりの消防ポンプ車数は全国37位、消防士の数は45位と告発。「人間が大事にされる新しい日本をともにつくりましょう」と呼びかけました。訴えを聞いた男性(61)は「県の災害対策状況には驚いた。防災の街づくりのため、知り合いに声をかけたい」と語りました。

 大阪市で、「学校・公共施設や住宅の耐震化、医療、介護、福祉、子育て支援の強い基盤」が災害時に住民を守る力になると市田氏。橋下大阪府政の「改革」の下、補助金削減で特養ホームが新設・改築ができないこと、府営住宅が減らされていることなどを批判しました。市田氏の訴えに自転車を止め、聞き入る人もいました。

 大阪市西成区の女性(68)は、「府立学校の耐震化率は58%しかできていません。府政は震災の安全対策はできていないので震災が起こると、避難できるか大丈夫かなと思う。」と話しました。

 市田氏は京都市伏見、左京、右京の3区で訴え。自民、民主、公明などが原発推進姿勢をとるなか、党府議団が原発の安全対策を求め、住民と新たな原発建設計画を断念させたことを紹介すると、聴衆から何度も「そのとおり!」の声があがりました。

 市田氏は、原子力行政とエネルギー政策の抜本的転換を主張しました。

 右京区で訴えを聞いた男性会社員(23)は、「使い道のない大企業の内部留保が244兆円もあることに驚いた。被災者支援の財源に役立てよという共産党の提案はそのとおりだと思う。がんばって」と激励しました。





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