2011年4月5日(火)「しんぶん赤旗」
放射能漏れ疑い避けた
GWの横須賀出港で米軍
定期修理中の米海軍原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が3月21日に急きょ、母港の横須賀基地(神奈川県)を出港したのは、福島第1原発事故の影響でGW周辺から放射性物質が検出されれば、同艦からの漏出が疑われるためだったことが分かりました。米通信社ブルームバーグ配信の記事(電子版)によるもの。
それによると、米海軍制服組のトップであるラフェッド作戦部長は先月22日のインタビューで、GWの出港について説明。「たとえ微量でも原子力軍艦で放射性物質の残留が判明すれば、それが健康に有害でなくても、船上で放射性物質が漏れ出た証拠と誤解され、識別と除去の作業が必要になることもあり得る」と語りました。
その上で「GWを(放射能で)汚染され得る場所から離れさせ、クリーンな状態にしておくというのが私の考えだ」と述べました。
GWが、福島第1原発のような危険な原子炉を抱え、市民に大きな不安を与えていることを示すものです。
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