2011年4月4日(月)「しんぶん赤旗」

新しい日本ひらく選挙に

神奈川・埼玉 志位委員長訴え


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(写真)必勝を訴える志位和夫委員長=3日、埼玉県所沢市

 日本共産党の志位和夫委員長は3日、神奈川と埼玉を駆け巡り、街頭5カ所で県議選・政令市議選・神奈川県知事選の勝利へ応援演説を行いました。東日本大震災の被災者救援と復興、原発への対応に国の総力をあげてとりくむ中で日本社会の新しい発展を切り開こうと呼びかけると、次つぎに足をとめて各所の歩道に連なった聴衆から大きな拍手がわき起こりました。

 家を失った被災者への個人補償の上限300万円を抜本的に引き上げるという党の提起に対し、菅直人首相が党首会談で「引き上げが必要」と答えたことを報告した志位氏。「今度の災害では従来の土地に家を建てるわけにいかない場合もあるでしょう。山を切り開いて街をつくる場合もあるでしょう。そのことを考えると文字通りの大幅引き上げが必要だと思います」と述べ、全国で声をあげていこうと呼びかけました。

 神奈川県政は自民・民主・公明の「オール与党」のもと、住民税が全国2位の高さなのに福祉費は40位、大企業には毎年50億円もの補助金を注ぎ込む逆立ちぶりです。この逆立ちは防災対策にも表れ、「県地震災害対策計画」は「自らの身は自分で守る」ことが「県民の責務」と突き放す始末。県内の消防車・消防士数は全国44位、県立高校の4割が耐震改修を行っておらず、全国平均から大きく立ち遅れています。

 志位氏は「自己責任」の名で福祉を切り捨てる姿勢が、災害対策まで「自己責任」にして行政の責任を放棄することにつながっていると批判。共産党の勝利で巨大開発の浪費をやめて、「福祉・防災のまちづくり」に転換しようと訴え、「そうだ」「その通り」の声と盛んな拍手に包まれました。

 横浜駅西口で聞いていた女性(24)=横浜市金沢区=は「原発事故で、情報開示をさせるとか、その通りだと思った」と話しました。

 川崎市で聞いていた女性(67)=同市幸区=は「日本共産党の吉井英勝衆院議員らが早くから原発の問題を追及してきたことを知らない人が多い。みんなに広めたい」と語りました。

 埼玉県に入り、川口、上尾、所沢の3市で志位氏は訴えました。

 財政力全国6位を誇る埼玉県政でも、自民・民主・公明「オール与党」により、福祉費は46位に落ち込まされています。小中学校耐震化率は69%にとどまり、人口あたり消防ポンプ車数は全国最下位。八ツ場ダムや超高層ビル建設のムダ遣いが横行しています。

 志位氏が「命を守る政治へ、大本から県政を変えたいという願いを、どうか共産党に託してください」と力を込めると、聴衆は大きな拍手で応えました。

 JR川口駅東口で街頭演説を聞いた男性(44)=医療生協勤務=は「医師や看護師の数(人口比)が一番少なく、保健所統廃合が進む埼玉県で、大災害が起こったらどうなるかと危機感を抱いています。埼玉は多くの避難住民を受け入れる力があるのだから、その力を福祉、医療、防災の分野に発揮する政治を実現してほしい」と話しました。

 JR上尾駅東口で演説を聞いた大学生(20)は「原発事故を受けて、国民は原発の怖さ、正体を心底実感したと思う。隠されていたことを見えるようにしたのが共産党だ。震災対策を考え直さなければいけないと感じた」と話しました。





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