2011年4月1日(金)「しんぶん赤旗」
公募制導入検討を
NHK会長選考で山下議員
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参院総務委員会で3月31日、2011年度NHK予算審議が行われ、日本共産党の山下芳生議員が質問に立ちました。
山下議員は、NHK経営委員会が新会長の選出過程で混乱した問題を取り上げました。「経営委員会ではどのように反省をしているのか」とただし、市民団体が提案している「会長の公募制導入」など、経営委員会だけでなくさまざまな人からの意見もよく聞いて選考方法を改めるよう求めました。
NHK会長は経営委員会の議決で選任されます。今回は、小丸成洋前経営委員長が就任を打診した人物に、経営委員会が辞退を求めるなど迷走しました。
安田喜憲委員長代行は、混乱の背景に会長を指名する委員会の立ち上げや手続きが遅れたことなどをあげ、「改善に取り組みたい」と回答。公募制導入については、「私の一存では返答できない」とのべました。
東日本大震災報道について山下議員は、被災住民や原発事故の避難者は医療機関で保険証や窓口負担なして受診できることを例にあげ、「被災者が活用できる有用な情報が周知されるような放送をお願いしたい」と要望。日向英実専務理事は「なるだけ必要な情報を伝えていきたい」と答えました。
質疑の後、11年度NHK予算が全会一致で承認されました。
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