2011年3月17日(木)「しんぶん赤旗」

福島原発4基制御困難

3号機白煙、4号機再火災

避難43万人余 疲労濃く


 東日本大震災の被害は、発生6日目の16日も拡大し、同日午後8時現在で死者・行方不明者は1万2449人となりました。約43万人(午後6時現在)の避難者は疲労の色が濃くなっています。食料や水、燃料不足は深刻で、厳しい冷え込みのなか、被災者の健康への影響が懸念されます。東京電力福島第1原発では、この日も事故が相次ぎ、6基あるうち4基で制御が困難に陥っています。3号機付近で大量の白煙が上り、4号機で再び火災が発生。周辺では高い放射線量を検出しました。


 東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で16日、3号機付近で水蒸気とみられる白煙が大量に立ち上り、4号機ではふたたび火災が発生しました。周辺では高い放射線量を検出。東電は冷却のため、1〜3号機の原子炉への海水注入を続けるとともに、3、4号機の使用済み燃料プールに海水を投入する方法の検討を進めました。

 3号機付近から上がった白煙は、使用済み燃料プール内の水温が上昇して生じた水蒸気とみられています。水温がさらに上がり蒸発が進むと、燃料損傷の危険が増します。自衛隊のヘリコプターを使った空からの給水が検討されましたが、周辺の放射線量が高く、断念しました。

 一方、4号機で午前5時45分ごろ起こった火災は15日と同じ原子炉建屋4階の北西部分で、使用済み燃料プールがあるところです。プール内にある核燃料が露出し、損傷することが懸念されています。

 4号機の使用済み燃料プールは約10メートル四方で深さ約8メートル、783本の核燃料棒が入っています。定期検査で原子炉機器の交換作業があったため、炉内の燃料棒が全て移されており、通常よりも数が多くなっていました。

 プールの水温は通常約40度ですが、14日午前4時では84度に上昇していたことがわかっています。東電によると、4号機同様、定期検査中だった5号機、6号機のプールの水温は、16日午前7時段階でそれぞれ61・7度、59・5度で上昇傾向にあるといいます。

 また、経済産業省原子力安全・保安院によると、午前10時40分、同原発正門付近で1時間当たり10ミリシーベルトの放射線を観測しました。15日に格納容器の一部である圧力抑制室が損傷した2号機の影響とみられるといいます。





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