2011年3月9日(水)「しんぶん赤旗」

大企業呼び込みから福祉最優先へ

千葉・市川 志位委員長が必勝訴え


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=8日、千葉県市川市

 千葉県議選(4月10日投票)と市川・浦安市議選(同24日投票)の必勝に向けて市川市内で8日、志位和夫委員長を迎えた日本共産党演説会が開かれました。志位氏はユーモアを交えて日本の政治のゆきづまりを告発しつつ、打開の道筋を大いに語り、会場はしばしば笑いと拍手と声援に包まれました。

 冒頭、不当解雇撤回を求めて裁判をたたかう日本航空の原告団で航空労組連絡会議長の近村一也氏が「安全な日本航空を再生させるためにやらなければならない仕事がある。われわれに活躍の場を与えてください」とあいさつ。志位氏とがっちり握手をかわし、大きな拍手を受けました。

 志位氏は、米国務省のメア日本部長が「沖縄県民はごまかしとゆすりの名人」「普天間基地は危険でない」などと講演したことについて、「沖縄県民を愚ろうするものだ」と批判し、撤回と謝罪を求めると述べました。

 千葉県政について志位氏は、共産党以外の「オール与党」政治の深刻な実態を語り、転換を訴えました。

 高すぎる国民健康保険(国保)の保険料(税)を払いきれない人に対して、千葉県は無慈悲な保険証とりあげと非道な国保料とりたてを推進しています。志位氏は、77歳男性が年金を差し押さえられて電気を止められ、寒い部屋で餓死に近い状態で孤独死した痛ましい事件をあげて県政を批判。国庫負担の引き上げと県の補助金復活で、1人1万円の国保料値下げを実現しようと訴えました。

 また、共産党県議団の要求で特養ホームの整備補助金を1ベッドあたり250万円から400万円に増額させ、整備数を4・5倍化させた実績を紹介。共産党を伸ばして補助金制度を時限措置から恒久措置にし、さらに拡充しようと訴えると、大きな拍手がわき起こりました。

 志位氏は「巨大開発をやれば企業がくる」という破たんした「神話」と決別し、中小企業応援の県政に転換しようと提案しました。県当局も「経済波及効果」を認める、住宅リフォーム助成実現を呼びかけると、参加者は盛んな拍手で応えました。

 演説会では、市川市在住の高橋勲弁護士が、長年の弁護士経験をふまえ、「さまざまな問題の本当の解決のためには政治を変えないといけない。共産党の議席をもっと大きくしましょう」と応援のあいさつ。市川・浦安の市議予定候補が紹介され、決意を表明しました。

 2期目をめざす岡田幸子県議(市川市区)は、「みなさんの声を代弁して県議会で奮闘してきました。これからも子育ても老後も安心の千葉県のためにいっそうがんばります」と決意を述べました。 初めて演説会に参加した会社員の女性(43)は、「日航の不当解雇の話が印象に残りました。共産党はこれまで、あまりいいイメージをもっていなかったが、雇用を守って正しいことをいっていると思った。まわりの人にも共産党のことを話してみたい」と語っていました。





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