2011年3月8日(火)「しんぶん赤旗」

エジプト

次期内閣陣容決まる

反政府デモ側は歓迎


 【カイロ=伴安弘】エジプトのシャラフ新首相は6日、内相、外相、法相の入れ替えを含む次期内閣の陣容を明らかにしました。次期内閣は軍最高評議会の承認を経て発足します。

 治安警察を統括する内相には元カイロ治安長官のマンスール・エサウィ氏が就任します。同氏はシャラフ氏と会談した際、治安の回復と国家治安捜査局(SSI)の役割を縮小すると述べました。

 また外相には1990年代にエジプトの国連代表を務め、2001〜06年に国際司法裁判所の判事だったナビル・エララビ氏が就任します。同氏は反政府デモ指導者の顧問の一人でした。反政府デモが解任を求めていた司法相も代わります。

 反政府デモを主導する「青年革命連合」の指導者の一人ナセル・アブデルハミド氏は、次期内閣にはムバラク前大統領の側近が含まれていないとして、この人選を歓迎しました。

 一方、反政府デモを続ける青年らは、5日に続いて6日も各地のSSI本部・事務所前で抗議行動を続けました。カイロのSSI本部が入る内務省前のデモには2000人が参加しました。

 一部が、人権侵害の秘密資料の破棄を防ぐため同省内に押し入ろうとし、軍兵士が威嚇発砲、解散させました。その直後、ナイフなどをもった200人余りの平服の男たちが青年らを襲いました。





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