2011年3月7日(月)「しんぶん赤旗」

国民評議会が初会合

反政府勢力が民主国家模索

リビア


 【カイロ=松本眞志】リビア反政府勢力の国民評議会(議長はアブドルジャリル前司法書記官)が5日、同国第2の都市ベンガジで初会合を開き、「危機対策3人委員会」を設立しました。

 同委員会は軍事、外交などを担当する3人の委員で構成されています。軍事を担当するのはオマル・ハリリ氏。最高指導者カダフィ大佐とともに1969年のクーデターに参加し、後に逮捕・投獄されました。外交を担当するのはアリ・エッサウィ氏で、今年2月に駐インド大使を辞任しています。

 委員会責任者には、カダフィ政権打倒後の民主国家設立のための知識人プロジェクトに参加しているマフムード・ジェブリル氏が就任しました。

 一方、首都トリポリの西方約50キロの要衝ザウィヤで5日、カダフィ政権は戦車を伴った部隊を進攻させましたが、反政府側が撃退し、戦車2両や兵員輸送車を奪取しました。反政府派スポークスマンがロイター通信に語りました。反政府勢力は東部ラスラヌーフを奪取するなど攻勢を強めており、激戦による2日間の死者は全土で100人を超えたもようです。





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