2011年2月28日(月)「しんぶん赤旗」

スイスで青年核軍縮会議

核兵器なき世界へ企画

さっそく新国際署名


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(写真)会場ロビーで新しい国際署名「核兵器全面禁止のアピール」に署名する青年たち=25日、ジュネーブ

 スイスのジュネーブで青年核軍縮会議が25日、開かれました。核時代平和基金、核兵器禁止世代(BANg)、ジュネーブ国際開発高等研究所などの主催です。

 核兵器のない世界をいかに実現するか、軍縮に立ちはだかる障害は何か、それをいかに克服するか、を模索するために、ジュネーブ在住の青年たちが中心になって企画したものです。ジュネーブ大学の学生、大学院生、NGO代表、政府代表のほか、フランス、ドイツなどで平和運動に参加する青年ら約100人が参加しました。

 日本からは、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)中央相談所長の山田玲子さんをはじめ、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)と日本の青年の核兵器廃絶運動「Ring! Link! Zero」を代表して民青同盟の林竜二郎さん、全労連の国吉綾乃さんが参加しました。

 林さんと国吉さんの呼びかけに応え、新しい国際署名「核兵器全面禁止のアピール」に、世界平和市長会議ジュネーブ市代表のエステバン・ゴンザレス氏を含む57人が署名しました。「原水爆禁止世界大会にぜひ参加したい」という青年の声も寄せられました。

 会議で基調講演した山田さんは、「被爆者に残された時間は多くありません。今日の聞き手が明日の語り手になれるよう、特に若い方たちに期待します」と語りました。

 軍縮会議日本常駐代表の須田明夫大使、スイス政府核不拡散・軍縮タスクフォースのショーネンバーガー氏、軍縮会議ドイツ常駐代表のホフマン大使もパネリストとして参加し、会場からの熱心な質問に答えていました。

 青年の反核運動についてのパネル討論では、BANgのドイツ代表らとともに林さんがパネリストとして登壇し、「核兵器廃絶は可能だという展望を具体的な事実と体験から学び、スーパーマンでなくてもできることから踏み出そう」と発言し、会場から共感の声があがりました。





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