2011年2月20日(日)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 友人たちに、「梅見にいこう」と誘われました。行き先は、神奈川県小田原市の曽我梅林です▼3万5千本の白梅が見ごろといいます。漂う甘い花の香り。富士山や相模湾をのぞみながらのハイキング。魅力に満ちた1日旅行ですが、身動きとれない日程のため、小田原行きをあきらめました▼ならば、家の周りでは? わずかに雪の残る路地に出て探してみると、梅は咲き始めていました。小さな木に、寄せ合って咲く紅梅2輪。やれやれ、「梅一輪一輪ほどのあたたかさ」(嵐雪)です▼かつて、花といえば梅でした。『万葉集』でも、梅を詠む歌は桜のそれよりずっと多い。萩(はぎ)に次ぎます。もっとも梅は初め、花木ではなく薬として中国から伝わった、という説があります。いまも売られている梅エキスのはしりです▼そして、健康食品の梅干しが登場します。小田原も、梅の産地になりました。最初に梅をさかんに植えさせたのは、戦国時代の小田原城主だった北条氏です。兵にもたせる梅干し用でした。おっと、花をめでるつもりが、食べ物の話に移ってしまったようで。花では、こんな報道もありました▼菅首相が、「世界らん展」であいさつしました。「ランの花言葉には『変わりやすい愛情』もあるそうで、気をつけないといけないと思いながら来た」。変わりやすい身内からも、退陣論がでている首相です。梅の花言葉は「きびしい美しさ」「高潔」。寒い冬を耐えぬいてきた花が放つ美。首相には、まぶしすぎるかもしれません。





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