2011年2月17日(木)「しんぶん赤旗」

沖縄・高江 米軍ヘリパッド建設

県統一連など住民と抗議

防衛局の工事中断させる


 「住民との話し合い抜きの工事強行は許さない」。沖縄県東村高江での米軍ヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)建設をめぐって工事用土砂の持ち込みを続ける沖縄防衛局は16日、住民と連帯した沖縄県統一連などの抗議と監視行動で、土砂の詰まった土嚢(どのう)数十個を予定地に投げ込んだだけで午後4時すぎ撤収に追い込まれました。

 沖縄防衛局は午後0時すぎヘルメットと白い作業着姿の職員20人と建設業者の作業員ら30人が現場に到着。

 ヘリパッド反対住民の会とともに、早朝からかけつけた沖縄県統一連の参加者約100人が県道沿いに手をつないだ「人間の鎖」で抗議の声をあげました。

 住民らの「沖縄防衛局はなぜ住民の話を聞かずに工事を強行するのか」「裁判中での工事強行を県民は許さない」などの訴えに、防衛局の幹部職員が「ヘリパッド建設は日米合意されている」と強弁。土嚢を住民の頭上越しに投げ込むなど危険な行為を繰り返しました。

 しかし住民らの整然とした抗議に作業は中断を余儀なくされ午後4時すぎ、撤収に追い込まれました。沖縄県統一連は「辺野古への新基地建設で県民は県内移設にノーを示している。高江でのヘリパッド建設も同様であり、県も国に建設中止を求めるべきだ。現場の実態を職場や地域で知らせていくことが大事だ」として現地での支援強化と全県での宣伝を確認しました。





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