2011年2月16日(水)「しんぶん赤旗」

イランで民主化連帯デモ

数千人参加、当局は規制


 【カイロ=伴安弘】イランの首都テヘランで14日、エジプトとチュニジアの民主化運動を支持するデモが行われ、数千人が参加しました。しかし、治安部隊が催涙ガス弾などを使って規制し、数百人が逮捕されたといいます。同国で大規模なデモが起きたのは、2009年12月以来のことです。

 反政府派のウェブサイトによると、デモは同国中部のイスファハンや南部のシラーズでも行われました。イスファハンでは十数人が逮捕されました。テヘランではテヘラン大学やシャリフ大学も警官隊によって包囲されたといいます。

 テヘランではデモを見ていた1人が銃撃されて死亡し、参加者の多数が負傷。目撃者によると、バイクに乗った複数の人が銃を発射していたといいます。

 09年6月の大統領選の候補者ムサビ元首相やカルビ元国会議長らは、政府がエジプトやチュニジアの民主化デモを支持してきたことを指摘し、これらのデモに連帯するデモの許可を求めました。しかし、イラン当局は拒否し、両氏らを自宅軟禁下に置きました。また、デモが行われる地域で携帯電話を使えないようにしました。





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