2011年2月4日(金)「しんぶん赤旗」
ホーム柵設置を要請
視覚障害者がJR東支社へ
|
全日本視覚障害者協議会(全視協・田中章治会長)は3日、JR東日本東京支社へ山手線の可動式ホーム柵設置計画を早めることや駅ホームの点字ブロックの改善などを求めて要請しました。
全視協によると、JR東日本東京支社の担当者は、先月、全盲の男性が転落、電車にひかれて死亡した山手線目白駅について、「点字ブロックの改修を開始し、今月末完成予定だ」と報告したといいます。事故現場付近は点字ブロックだけでなく、凸凹のホームを平らに改修します。また、東京支社管轄の全駅についても点字ブロックの調査を開始し、今月末までにまとめるといいます。
JR東日本東京支社が山手線の大塚、駒込、大崎、池袋の各駅で、可動式ホーム柵を設置するための準備を始めていることについて、全視協は、視覚障害者施設がある最寄り駅などを優先して設置することを求めました。
田中会長は要請後、「JR東京支社が私たちの要望に沿って、『ホーム柵の設置に優先順位を考慮する』と表明したことは評価します。点字ブロックの改修も調査を生かして早急にすすめてほしい」と述べました。