2011年1月25日(火)「しんぶん赤旗」
財界・米国に丸ごと迎合
施政方針演説 志位委員長が感想
日本共産党の志位和夫委員長は24日、国会内での記者会見で、菅直人首相の施政方針演説の感想を問われて、「突出していたのは消費税の増税と環太平洋連携協定(TPP)の推進だ。結局、財界と米国の要求に丸ごと迎合することで政権の延命をはかろうという姿が際立った」と語りました。
志位氏は「国民がおかれている深刻な生活苦、切実な要求はまったく視野に入っていない演説だった」と指摘。「私たちはそういう菅政権と正面から対決し、国会論戦を通じて、内政でも外交でも問題の中心点を明らかにして、国民不在の政治姿勢を追及していきたい。そして、批判とともに『日本共産党ならこう解決する』という展望を指し示していきたい」と決意を語りました。
「税と社会保障の一体改革」で首相が与野党協議を呼びかけたことについては、「一方で社会保障を切り捨てる。他方で大企業、大資産家に減税をばらまきながら消費税増税など論外だ」と強調しました。
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