2011年1月5日(水)「しんぶん赤旗」

大雪被害 共産党が調査

鳥取・境港 漁業関係者、支援を訴え


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(写真)転覆した漁船を視察する(右から)錦織、岩永、松尾の各氏=4日、鳥取県境港市

 鳥取県境港市で多くの漁船が雪の重みのためバランスを崩して転覆、沈没した問題で、日本共産党県委員会の岩永尚之書記長、錦織陽子県議、松尾好行境港市議は4日、現地を調査し漁業関係者と懇談しました。

 県によると、県内で転覆、沈没した漁船と思われる船は境港市を中心に258隻。ほかにプレジャーボートが多数転覆、沈没しています。

 境港市で確認されているのは、19トンのイカ釣り船1隻、9トンのイカ釣り船2隻、そのほかは5トン未満の船です。

 一行は、境港市で船舶の販売・修理業を営む男性の会社を訪れて懇談。男性は「漁船保険に入っていれば全損で船体価格、引き揚げ費用などは出るが、実際の被害額は上回るだろう」と言い、引き揚げてエンジンは修理できても魚群探知機や無線などの電機系統は使えず、解体には9トン船で数百万円かかると話しました。

 漁船が転覆した漁業者は「大みそかの夕方に雪かきをした3トンの船が、翌日は沈んでいました。貸し付けではない補助が出ればありがたい」と漁業を続けるための支援を訴えました。

 松尾市議は「廃業せず続けるためには、中古船を買う必要がある。支援を行政に働きかけたい」と話しました。





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