2010年12月31日(金)「しんぶん赤旗」

越年派兵1361人

ソマリア沖・ハイチに大部隊


 2010年から11年にかけ、海外で年を越す自衛隊員が、今年は1361人以上になることが、30日までに明らかになりました。海賊対策を名目に一昨年始まった東アフリカ・ソマリア沖への派兵と、カリブ海ハイチでの地震復興支援での派兵が数百人規模に達しているため、昨年に比べ400人近く増加しました。

 最大の派兵部隊は、「海賊対処」のためソマリア沖のアデン湾、ソマリア隣国ジブチに派遣されている海上・陸上自衛隊。アデン湾に展開している第6次隊=護衛艦「まきなみ」「せとぎり」の約420人に加え、交代のため23日に現地に到着した第7次派遣隊=護衛艦「ゆうだち」「きりさめ」の390人、ジブチ空港を拠点にする哨戒機P3C部隊(第5次)150人です。加えて、P3C部隊は第6次隊の先遣隊が現地入りしています。

 これらを合計すると960人以上となり、交代期とはいえ1000人規模となります。自衛隊はジブチで、「新活動拠点」と称して大規模な軍事施設を建設中です。

 次に多いのは、国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に派遣している国際救援隊345人。10年2月から現地で道路補修や施設建設等の活動を行っています。

 他の国連平和維持部隊(PKO)関係では、中東ゴラン高原での国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に46人、国連ネパール政治ミッション(UNMIN)に6人、南部独立の是非を問う住民投票が1月に実施されるスーダンでの国連スーダン派遣団(UNMIS)に2人、東ティモールでの国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)軍事連絡要員2人となっています。





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