2010年12月6日(月)「しんぶん赤旗」

阿久根市長解職が成立

来年1月にも出直し選挙

鹿児島


 鹿児島県阿久根市で、市議会を開かず専決処分を繰り返してきた竹原信一市長(51)に対する解職請求(リコール)の賛否を問う住民投票が5日投開票されました(投票率77・35%)。賛成票が、有効投票総数の半数を超え市長は解職されました。

 竹原市長は、3月定例議会をボイコットし、議会を招集しないまま副市長選任をはじめ重要案件の専決処分を乱発。市政は大混乱しました。それ以前にも、自らのブログでの「高度医療のおかげで機能障害を持ったのを生き返らせている」との障害者差別発言が問題になりました。

 これに対し「市長の資格なし」と市民、若者が立ち上がり「阿久根市長リコール委員会」(川原慎一委員長)を結成。リコール本請求の署名に取り組み、住民投票実施に必要な有権者の3分の1を大きく超える1万197人分を集めました。

 市長解職にともない50日以内、来年1月にも出直し市長選がおこなわれます。すでに竹原氏と市長リコール委監事、西平良将(よしまさ)氏(37)が立候補を表明しています。

 同委員会の大塚友子さん(36)は「市長をかえよう、と市民の熱い思いが沸き上がってきました。新市長誕生まで頑張りたい」と話しました。





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