2010年11月28日(日)「しんぶん赤旗」

格闘技事故 どう防ぐ

全国学災連がシンポ


 学校災害から子どもを守る全国連絡会は27日、静岡市で第31回記念シンポジウム「中学校武道必修化で子どもは安全か」を開き100人が参加しました。

 2008年に息子の大輔さん(当時高校1年生)が柔道事故で意識を失い遷延性意識障害となった被災家族の北川弘隆さんは、事故経過を語り、格闘技の指導にあたるものは、格闘技特有の危険性を十分認識する必要があると指摘しました。

 県立静岡東高等学校教諭の西川孝治さんは、柔道は礼儀作法や相手を敬う心を育てるなどができるスポーツと述べ、「正しい柔道とは、自分も相手もけがをしない・させないもの。指導者には事故を未然に防ぐための義務と責任がある」と語りました。

 大東文化大学の森浩寿准教授は、武道事故防止の安全指針を解説し、「事故を起こさないようにするには事故防止・再発防止のシステム作りが必要」と述べました。

 全国柔道事故被害者の会の村川義弘さんと、原田敬三弁護士が特別報告をしました。

 会場から、柔道事故で被災して障害をもった男性(26)から体験談と自分の人生を力強く語る発言などがありました。

 28日には同市で、全国学災連第31回総会と学校災害相談が行われます。





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