2010年11月12日(金)「しんぶん赤旗」

防衛相「国是」を否定

武器輸出三原則 吉井氏が批判


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(写真)質問する吉井英勝議員=11日、衆院安保委

 北沢俊美防衛相は11日の衆院安全保障委員会で、武器輸出三原則が国是であることを否定する発言をしました。日本共産党の吉井英勝議員が、無人軍用機に搭載する航法技術「画像ジャイロ」の日米共同研究や、防衛省のステルス機の性能試験をフランス国防装備庁で実施した問題を取り上げ、「武器輸出三原則に新たに穴を開けたものだ」と厳しく批判したことに答えたもの。

 吉井氏は、アフガニスタンで米軍の無人偵察機・攻撃機が使用され、米本土にいる操縦士がゲーム感覚で人を殺し、普通の住民が犠牲になっている問題を指摘。無人機の“目”にあたる画像ジャイロは「武器技術」ではないかと質問しました。さらに、ステルス機の性能試験は日仏共同で進められており「すでに歯止めなく、民間の武器技術協力に走っている」と批判。武器輸出三原則について、衆参両院で国会決議があげられたことを強調し、「国是だと考えているのか」と北沢氏の認識をただしました。

 北沢氏は「(国会の)議決は重いものだが、これをもって即、国是であるとまで昇華させるにはまだ至っていない」と述べました。

 吉井氏は「抑止力から外交力というのが時代の流れ。武器輸出三原則を自信をもって進めていくべきときに、見直すといって次々に穴を開けているやり方はやるべきではない」と批判しました。





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