2010年11月8日(月)「しんぶん赤旗」

主張

第40回赤旗まつり

つながり広げ、政治開く力


 「お久しぶりです。お元気でしたか」「頭もおなかもいっぱい詰め込んだ。さあ頑張るぞ!」―2日間にわたった第40回赤旗まつりは天候にも恵まれ、10万人を大きく超える人々が参加して、政治や文化・芸能などのプログラムを満喫しました。まつりに参加できた方はもちろん、参加できなかった方も紙面を通じて一端にふれていただけたのではないでしょうか。参加者と関係者のみなさんに感謝します。まつりで培ったつながりをさらに広げ、新しい政治を切り開く力にしようではありませんか。

日本共産党の値打ち

 赤旗まつりは、その時々の世界と日本の問題で理性と良心の声を内外に発信することを伝統としてきました。志位和夫委員長の記念演説、市田忠義書記局長と作家あさのあつこさんのバッテリ―・ト―ク、恒例となった不破哲三・社会科学研究所長の「科学の目」講座など一連の政治プログラムは、直面する問題を深く解明し、政治をどう変えていくかの希望と展望を示すものとなりました。

 志位委員長の記念演説では、「政党の値打ちは何によってはかられるか」という問題が、正面から取り上げられました。「二大政党づくり」の動きが進められ、目の前の「政権」にかかわらない政党は選択肢から排除しようという策略が繰り広げられています。政党の値打ちを「綱領」「歴史」「外交力」「自由と民主主義への態度」「草の根の力」という五つのものさしで明らかにした志位氏の演説は、日本共産党の値打ちと役割への大きな確信を与えるものでした。「政党としての大道を歩むこの党を大きくすることにこそ、日本の未来がある」―演説の結びは、会場で聞いた参加者の思いと共通です。

 日本の政治はいま、昨年の総選挙で自公政権から民主党政権に交代したあと、沖縄普天間基地の問題などで民主党政権が国民を失望させ怒りを募らせる、閉塞(へいそく)状況にあります。赤旗まつりでの解明が待ち望まれていたことは、会場を埋めた参加者の打てば響くような熱い反響が示しています。

 大きな関心を呼んだのは、不破氏の講座「『科学の目』で日本の政治史を読む」です。政治史を「科学の目」で読むとは、まず社会の害悪の根源をつかみ、害悪を取り除こうとする勢力と固執する勢力との「階級闘争の弁証法」が、どんな局面にあるのかを見ること―。不破氏は、自民党政治の危機が深まるなか、日米安保絶対、大企業優先の二つの害悪の除去が求められていることを明らかにしました。「日本の未来を目指す国民的探求が、私たちの願う国政革新の路線と一歩一歩合流していく」―不破氏の言葉は参加者を力づけ励ますものです。

確信と英気を生かして

 赤旗まつりでは、歌手のペギー葉山さんや普天間かおりさん、民謡歌手の原田直之さんなど、一流の人たちが参加する文化・芸能のプログラムや各分野の広場や催しも堪能できました。文字通り明日への英気をはぐくむまつりです。

 いままさに臨時国会の最中です。農業と地域を破壊する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などの問題も山積しています。来年春には、いっせい地方選挙も行われます。赤旗まつりで培ったつながりと確信、英気を生かし、新たな前進のため力を合わせましょう。





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