2010年10月17日(日)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 チリのサンホセ鉱山で救い出された33人の労働者。17日までに、彼ら全員が病院から家に帰れそうです▼絶望のふちから光みちる地上へ、そして愛する人のもとへ。労働者が「スターあつかいしないで」といっても、周りが放っておきません。欧州のサッカー強豪チームが全員を招こうと申し出るなど、招待合戦が起きています▼14日の本欄で、銅を採るサンホセ鉱山を「炭鉱」と書きました。記者も、チリなら銅と思っていました。なのに、あるところで「炭鉱」といっているのを聞き、“え、炭鉱だったのか”と、その意外さにつられてしまいました。軽はずみのそしりを免れません▼「銅と地震の国」といわれるチリ。世界一の銅産出国です。日本は、銅の輸入の3割以上をチリに頼っています。10円玉にも使われるのですから、チリの銅鉱山をめぐる話は人ごとではないでしょう▼かつて、アメリカ巨大資本がチリの銅を支配していました。1960年代、チリは資源を取り戻す試みを始めます。71年、人民連合のアジェンデ政権が提案した大鉱山の国有化は、議会の満場一致で認められます。しかし政権は、アメリカが後ろで手を引く軍事クーデターで倒れました▼地底で、閉じ込められた労働者を導いた、ルイス・ウルスアさんのお父さんは軍事政権に殺されています。いま、国営と内外の民間会社からなるチリの銅鉱山。サンホセは、いったん閉じていた危険な民間鉱山です。事故の責任を問う労働者の、新たなたたかいが始まります。





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