2010年10月4日(月)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 「年寒く春いまだしと思いしにうれしくも聞く鶯の声」。秋だというのに春を告げるウグイスの歌とはなにごと?と思われるかもしれません▼1902年3月、農商務省の役人でもあった呉文聡(くれあやとし)という統計学者がつくった歌です。呉は、国勢調査の導入に力をつくした人です。ようやく国勢調査に関する法律の成立にこぎつけ、うれしくて先の歌を詠みました▼彼は、統計は社会を映す鏡と考えていました。しかし、初の国勢調査は、彼の生きているうちにはありませんでした。ウグイスの歌から18年後、1920年にやっと実施されます。日露戦争や第1次大戦で、延びのびになったのです▼5年に1度の国勢調査も、ことしで19回目。最近は、65歳以上の人口に注目が集まります。90年前の第1回調査で人口の20人に1人ほどだった65歳以上が、5年前は5人に1人の20・1%に。今度の調査で、4人に1人へぐっと近づくでしょう。少子化は悩ましいけれど、長寿化は喜ばしい▼日本共産党では、いま約4割が65歳以上の党員です。知る限り、わが国でもっとも元気な部類に入る65歳以上の人たちです。しかし、温暖化の時代、喜寿を祝った人が夏の日差しのもとでビラを配り歩く姿などみると、痛感します。ご本人が元気とはいえ、やはりその献身に応えて後をしっかり継いでいかなければ、と▼若い世代の仲間をふやし「党の世代的継承をはかる」(第2回中央委員会総会報告)。その切実さをあらためて思い知る、2010年国勢調査です。





もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp