2010年9月28日(火)「しんぶん赤旗」

試練乗り越え、新たな前進へ

日本共産党第2回中央委員会総会終わる

党づくり・地方選勝利へ心一つに

志位委員長が結語


 日本共産党の第2回中央委員会総会は3日目の27日、活発な討論を続けた後、志位和夫委員長が結語をのべ、二つの幹部会報告(「参議院選挙の総括と教訓について」「政治情勢と党建設・選挙方針について」)と結語を全員一致で採択しました。討論では3日間で、74人が発言しました。全国でのインターネットでの視聴は9千人を超え、千を超える感想文が寄せられました。(関連記事)


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(写真)結語を述べる志位和夫委員長=27日、党本部

 志位氏は結語で、今回の討論は、率直な意見や要望も出され、発言者の多さとともに若い同志や女性の地方議員などの新しい息吹がみなぎるものだったとのべ、2中総は、「試練を乗り越え、新たな前進への決意を固めるものとして重要な成果をおさめたと思います」とのべました。

 中央としての自己分析を中心にすえた参院選の総括と教訓は、「全体として、積極的に受けとめていただけたと思う」とのべ、中央の責任として(1)後退の原因に納得のいく答えを出すという立場で自己検討を掘り下げる(2)問題点を明らかにするとともに活動の改善・刷新方向を思い切って打ち出す―という二つの点を肝に銘じてとりくんだとのべました。

 その上でこの総括は、真剣で率直な意見を寄せてくれた「全党の力でつくったものであり、まさに『党の集団的英知の結晶』です」とのべ、今後のたたかいに必ず生かす決意を表明しました。

 また、討論の中で、「総括と教訓」「情勢と方針」という二つの幹部会報告が「一体的に提起されている」「関連をよくつかんで生かしたい」との発言があったが、これは重要な点だと指摘。二つの幹部会報告は大きく二つのテーマが貫かれていると強調しました。

 一つは、「綱領の生命力」というテーマです。志位氏は、「総括と教訓」で主体的取り組みの弱点をえぐり、「情勢と方針」で客観的困難をリアルにみて展望を出すことになったと解明。「綱領の生命力が、どの問題でもこんなに鮮やかなことはない、ここに確信をもってすすみたい」と呼びかけました。

 もう一つは、「国民との結びつきを生かし、広げる」、それを土台に「支部が主役」の党活動を築くというテーマです。

 志位氏は、今回提起した「五つの挑戦」にも、そうした「国民という大地に広く、深く根をはった党をつくろう」という立場が貫かれていると強調しました。

 長期、多項目にわたる「日報」や過度の電話による指導・点検などの悪弊をただすという問題も、たんに実務の問題ではなく、党機関のあり方の問題だと指摘。日々「数を追う」指導では、支部の悩みや困難をつかんで元気にする援助や、中長期の目で職場や青年に党をつくる援助もできないとのべ、党の自力の問題を打開し、「五つの挑戦」を実践するには、こうした指導のあり方を中央先頭に変えなければならないと語りました。

 その上で、「支部と党員は国民との結びつきを最優先に、党機関はそれを援助することを最優先に――こうした党活動の新境地を開こう」と呼びかけました。

 また、討論で出された提案を受けて、党機関の指導改革に関する「経験交流の場」をもつことを表明しました。

 いっせい地方選に臨む「構え」については、特別の厳しさを直視するとともに、住民要求実現のため「抜きん出た役割」を果たしている党地方議員の値打ちを堂々と押し出せば、勝利と前進の条件があることを確信にしていこうと強調しました。

 志位氏は、討論で出されたその他の意見と要望について「党の前進を願ってのもの」とのべ、いま回答できるものについて丁寧に回答するとともに、それ以外は常任幹部会でひきつづき検討していくと表明しました。

 最後に志位氏は2中総決定という全党の力でつくられた財産を一刻も早く全党のものにしようと読了・討論の推進を呼びかけ、同時にこの真価は実践ではかられると、幹部会が実践の先頭に立つ決意をのべました。





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