2010年9月18日(土)「しんぶん赤旗」

カーター元大統領

米紙に寄稿

“対北朝鮮外交 強化を”


 【ワシントン=小林俊哉】8月に北朝鮮を訪問したカーター元米大統領は、16日付の米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、「6カ国協議は死刑宣告を受けたが、まだ執行されてはいない」と北朝鮮の高官が述べたエピソードを紹介し、北朝鮮に対する外交的関与を強化することが必要だと強調しました。

 カーター氏は「私が訪問中にはっきりと受け取ったシグナルは、北朝鮮の政権が、米国、韓国との包括的和平条約の交渉、朝鮮半島の非核化の交渉を再開することを欲していることだ」と指摘しました。

 一方、米上院軍事委員会で同日開かれた朝鮮半島の安定に関する公聴会で、キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、「米国は朝鮮半島のあらゆる状況に備えねばならない」としたうえで、「北朝鮮と真に建設的な外交を行う用意もある」と述べました。

 キャンベル氏は、「米国にはしかるべき条件のもとで6カ国協議を再開する用意がある」と表明。そのために必要な第一歩として、南北朝鮮の交流の再開を挙げ、「それが前進のために不可欠だと思う」と述べました。





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